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- 2023年10月
2023年10月
OECD/NEA（経済協力開発機構／原子力機関）その他
「業界団体と政府は新しい原子力の支援を約束」経済協力開発機構/原子力機関（OECD/NEA）とフランス政府が主催した第1回「新しい原子力へのロードマップ」会議の後、OECD加盟国の原子力産業界代表と20カ国の政府代表が、原子力発電容量の拡大に向けて協力することを約束するコミュニケを発表した。
World Nuclear News
米国その他（新型炉）
「テキサス州で新型原子炉の建設開始を目指す新団体」研究者、環境保護団体、電力関連企業、テクノロジー企業が、テキサス先進原子炉ワーキンググループへの参加を申請した。テキサス州公益事業委員会（PUC）は、参加を希望する者に対し、面談の可否、技術的能力、現在の業界の役割、先進原子力から恩恵を受けそうなパートナーシップ、他の州／連邦の作業部会での活動歴などを記載したアンケートに回答するよう要請した。
KVUE
米国SMR（マイクロリアクター）
「タタ・ケミカルズ社、米国初の超小型原子力発電所建設の可能性」9月28日、タタ・ケミカルズ社は、既存の発電事業を補うために、タタ社の施設で最大100MWの電力を生産する原子炉の開発を追求する契約をBWXTアドバンスト・テクノロジーズ社と締結したと発表した。同社は、ワイオミング州グリーンリバーにあるトロナ製造施設の電力供給にマイクロリアクターを使用する実現可能性を研究している。
Cowboy State Daily
米国その他
「米国を「クリーンエネルギー大国」にする鍵は原子力だとカーティス議員」米国下院エネルギー・気候・グリッド安全保障小委員会の副委員長であり、保守派気候会議（Conservative Climate Caucus）の議長でもあるカーティス氏は、「原子力発電は、クリーンエネルギーの未来にとって重要な要素で、私たちのエネルギー・グリッドにとってかけがえのない存在である」と、9月26日のワシントンタイムズ紙に寄稿した。
KSL
米国新型炉燃料
「NRCはHALEU濃縮、規則制定、ガイダンスを進める」原子力規制委員会（NRC）は、軽水炉用の事故耐性燃料（ATF）設計を含む、高アッセイ低濃縮ウラン（HALEU）を含む燃料設計に関する規則案について意見を求めている。NRCはまた、8％まで濃縮されたウランを使用したATFの環境評価に関するガイダンス案についても意見を求めている。
Nuclear Newswire
英国SMR（軽水炉）
「英国、原子力コンペにEDF社、GE日立社ほか4社を選出」EDF社、GE日立ニュークリア・エナジー・インターナショナル社、ホルテック・ブリテン社、ニュースケール・パワー社、ロールス・ロイスSMR社、ウェスチングハウス・エレクトリック・カンパニーUKが、小型モジュール炉（SMR）を開発するための英国政府コンペに選出された。政府によると、各社は今年中に契約入札の機会を持ち、勝者は来年初めに発表される。
World Nuclear News、BNN Bloomberg、グレート・ブリティッシュ・ニュークリア
ルーマニア、米国SMR（軽水炉）
「ルーマニア、NuScale VOYGRのライセンス取得に向けたロードマップを策定」ルーマニアの国家原子力活動管理委員会（CNCAN）は、NuScale VOYGR-6小型モジュール炉の許認可根拠文書を承認した。
World Nuclear News
英国原子力水素
「原子力由来水素のエキサイティングな発展」英国エネルギー安全保障・ネットゼロ省（DESNZ）は、アスファルト製造の脱炭素化のために原子力由来の水素を使用するベイ水素ハブ・プロジェクトに610万ポンドを提供すると発表した。
英国国立原子力研究所（NNL）
フィンランドSMR
「ヘレン社、フィンランドのSMR配備でステディ・エナジー社と提携」フィンランドのエネルギー会社ヘレン社は、小型モジュール炉（SMR）LDR-50の開発元であるステディ・エナジー社と、地域暖房用のSMRへの投資を可能にすることを目的とした趣意書に調印した。
ヘレン、World Nuclear News
ロシア高速炉
「ベロヤルスク3号機BN-600の蒸気発生器モジュールを交換」Uralatomenergoremont社（JSC Atomenergoremont（アトムエネルゴレモント社）の支社、ロスアトム社傘下の原子力事業会社ロスエネルゴアトム社の一部）の専門家は、ロシアのベロヤルスク原子力発電所3号機のBN-600高速炉の第6冷却材循環ループ用蒸気発生器モジュール8基の交換作業を完了した。
アトムエネルゴレモント、Nuclear Engineering International
米国溶融塩高速炉
「サザン・カンパニー社、テラパワー社、コアパワー社が溶融塩を用いた統合効果試験の運転を開始」サザン・カンパニー社、テラパワー社、コアパワー社の3社は、統合効果試験（IET）でポンプ駆動運転に成功し、第4世代溶融塩炉技術、すなわちテラパワー社の世界初の溶融塩化物高速炉（MCFR）の開発で大きな成果を挙げた。
サザン・カンパニー
米国その他
「ネット・ゼロ・ニュークリア、セントラス・エナジー社を新たな企業パートナーとして発表」ネット・ゼロ・ニュークリアは、2050年までにカーボンニュートラルを達成するために、政府、産業界のリーダー、市民社会が協力して世界の原子力発電能力を3倍にすることを呼びかけるイニシアチブで、10月3日、セントラス・エナジー社を新たな企業パートナーとして発表した。
Emirates Nuclear Energy Agency
米国、韓国浮体式SMR
「ABS、韓国のSMRパワーバージ船の設計を承認」米国船級協会（ABS）は、HD韓国造船海洋（KSOE）社と韓国電力技術（KEPCO E&C）社の浮体式洋上原子力バージ船の設計を原則承認した。
米国船級協会（ABS）、World Nuclear News
米国SMR（マイクロリアクター）
「鉱業の未来はマイクロリアクター：アイダホ国立研究所は大きな利点を見出す」アイダホ国立研究所（INL）の研究者たちは、マイクロリアクターが、高いエネルギーニーズと遠隔地という2つの課題にしばしば直面する採掘作業のコスト削減にどのように役立つかを探っている。マイクロリアクターは、カーボンフリーの選択肢となり、よりクリーンで信頼性が高く、コストも安いため、鉱業はマイクロリアクターの機が熟している。
アイダホ国立研究所（INL）
OECD/NEA（経済協力開発機構／原子力機関）その他
「NEAとENEC社、COP28でネット・ゼロ・ニュークリアを通じて革新的な資金調達方法を探る」経済協力開発機構/原子力機関（OECD/NEA）は10月3日、ドバイで開催される第28回気候変動枠組条約締約国会議（COP28）において、世界の原子力産業における資金調達のワークフローを提供するためのプラットフォームである「ネット・ゼロ・ニュークリア」イニシアチブ（世界原子力協会（WNA）とENECの共同で立ち上げ）と協力することを発表した。
OECD/NEA
カナダ原子力政策
「バンダル大臣、サスカチュワン州における原子力とクリーン鉱業のサプライチェーン強化のための投資を発表」10月3日、カナダプレーリー経済開発省（PrairiesCan）担当大臣であるダン・バンダル氏は、サスカチュワン州の企業が原子力およびクリーン鉱山のサプライチェーンにおける有資格サプライヤーとなることを支援するため、連邦政府から832,500カナダドルの投資を受けることを発表した。
カナダプレーリー経済開発省
米国その他
「米エネルギー省、核燃料の重要な安全性試験を再開」アイダホ国立研究所（INL）の研究者たちは、冷却材喪失事故が起きたときに核燃料に何が起こるかを示す新しい実験を行った。この安全性テストは、米国では35年以上ぶりのことであり、ロシアでしか実施できない同様の実験を実施する能力を回復させるものである。
DOE NE局
スウェーデン原子力政策
「スウェーデンの原子力：政府が法改正に動く」スウェーデン議会は、運転中の原子炉の数を10基までに制限している現行法を撤廃し、既存の原子炉以外の場所に原子炉を建設することを認める法案を提出した。
World Nuclear News
IAEA（国際原子力機関）、ヨルダンSMR
「IAEA、ヨルダンのSMR導入計画を評価」国際原子力機関（IAEA）の専門家ミッションは、ヨルダン原子力委員会（JAEC）がまとめた報告書は、同国が発電と海水淡水化に小型モジュール炉（SMR）を利用するための実現可能性調査（フィージビリティ・スタディ）の良い基礎になるだろうと結論づけた。
IAEA、World Nuclear News
イタリアSMR（軽水炉）
「エジソン社、イタリアでのSMR配備を検討」イタリアの大手エネルギー企業エジソン社は、イタリアに原子力エネルギーが復活する条件が整えば、2030年から2040年の間にEDF社の小型モジュール炉（SMR）技術に基づく原子力発電所を2基建設する意欲を表明した。
World Nuclear News
IAEA（国際原子力機関）その他
「原子力発電の成長予測を上方修正」国際原子力機関（IAEA）は10月9日、今後数十年間の原子力に関する年次見通しを発表し、世界の成長予測を3年連続で上方修正した。
IAEA、World Nuclear News
米国SMR（軽水炉）
「米コンピューティング・インフラ・プロバイダーがSMR計画を発表」スタンダード・パワー社は、オハイオ州とペンシルバニア州で、ニュースケール社の原子炉技術を利用した小型モジュール炉（SMR）施設を開発し、近隣のデータセンターに電力を供給する計画だ。また、独立系世界的エネルギー開発・生産企業ENTRA1エナジー社も、2州でのプロジェクトをサポートするために参加した。
World Nuclear News
ノルウェーその他
「原子炉がなくなっても、ハルデン・プロジェクトはヒューマン・ファクター研究の中で生き続ける」ノルウェーで60年にわたって25MWtの沸騰水型研究炉を提供してきたハルデン炉プロジェクトは、技術的な問題から2018年に閉鎖されたが、ヒューマン・ファクターに焦点を当てたプロジェクトは存続している。同プロジェクトは最近、アイダホ国立研究所（INL）で会合を開き、自動化プラントにおけるオペレーターのパフォーマンスや、デジタルツインを使った状態ベースのメンテナンスといったテーマを探求し、19の加盟国から代表が参加した。
Nuclear Newswire
IAEA（国際原子力機関）その他
「IAEAのAtoms4NetZeroが原子力の可能性をフルに含むエネルギーシナリオをモデル化」国際原子力機関（IAEA）は、Atoms4NetZeroイニシアチブは、「意思決定者に、ネット・ゼロ・エミッションに貢献する原子力の完全な可能性も含む、包括的でデータ駆動型のエネルギーシナリオモデリングを提供する」ことを意図していると述べている。
IAEA
サウジアラビアSMR
「サウジアラビア、小型原子炉技術の研究を模索」サウジアラビアのエネルギー大臣アブドゥルアジーズ・ビン・サルマン王子は、10月8日の第28回気候変動枠組条約締約国会議（COP28）で、サウジアラビアはあらゆる種類の原子力を探求したいと述べた。また、中東最大の産油国であるサウジアラビアは、エネルギー源の多様化を図り、よりクリーンな電力を国内使用および輸出するため、小型モジュール炉（SMR）の技術研究に関心があると述べた。
Bloomberg
オーストラリア高温ガス炉
「フィリピンとオーストラリア、トリウムを使用した40MW原子炉を研究」フィリピン政府は、40MWのトリウムを燃料とする高温ガス炉を建設する可能性についてオーストラリア企業のサザン・インフラストラクチャー社およびカイゼンANZ社と協議した。
Manila Standard
ロシア医療用RI
「ロシア、医療用アイソトープ工場への融資契約に調印」ロシア産業貿易省、カルーガ州、オブニンスク市の代表者、およびロスアトム社は、ヨーロッパ最大の放射性医薬品製造工場の建設に関する特別投資契約に調印した。
World Nuclear News
カナダSMR（高速炉）
「ARC-100 SMR用ロングリード部品の調達開始へ」ARCクリーン・テクノロジー社のサプライチェーンマネージャーであるアンソニー・ジャックマン氏によると、カナダのポイント・ルプロー原子力発電所に設置されるARC-100商業用実証炉の原子炉容器や中間熱交換器など、ロングリードアイテムの調達プロセスは2024年に開始される。契約締結は2025年後半になる見込みで、他の品目の調達スケジュールもそれに続くだろうと、同氏は語った。
Nuclear Engineering International
英国SMR（高速炉）
「ニュークレオ社とTostoグループがLFR開発で提携」第四世代原子力技術企業のニュークレオ社は、大型部品・圧力機器メーカーのTostoグループと協力協定を締結した。ニュークレオ社とTostoグループは、本協力において、実績のある製造と据付の専門知識で小型モジュール式鉛冷却高速炉（LFR）開発を支える。
ニュークレオ、World Nuclear News
英国SMR（軽水炉）
「NPLとロールスロイスSMR社、小型モジュール炉の自動モニタリングで提携」英国国立物理研究所（NPL）が主導する新しいプロジェクトでは、ロールス・ロイス社製SMR内の異なる水化学組成の成分測定に誘導結合プラズマタンデム質量分析による自動測定を導入し、原子炉運転状態を監視する指標として利用できるかどうかを調査している。
英国国立物理研究所（NPL）、World Nuclear News
ウクライナ、米国SMR
「エネルゴアトム社とホルテック社、ウクライナにおけるSMR技術導入のための更なる共同ステップに合意」エネルゴアトム社のペトロ・コティン社長は、ホルテックSMR社のケリー・トライス社長およびホルテック社のウクライナ事業担当のリアズ・アワン副社長とオンライン会議を開催した。SMRプロジェクトに携わる両社の技術専門家も会議に参加した。会議中、両当事者は、ウクライナでのSMRプロジェクト実施に技術支援を提供するエネルゴアトム社とホルテック社の代表で構成されるプロジェクトチームの設立を発表した。
エネルゴアトム
UAE（アラブ首長国連邦）原子力水素
「UAE、水素開発に「手をこまねいていない」とエネルギー高官」アラブ首長国連邦（UAE）は、 水素の主要生産 ・輸出国になるという目標を達成するため、「どんな手も惜しまない」とエネルギー・インフラストラクチャー省のシャリフ・アル・オラマ・エネルギー石油担当次官が語った。
The National
英国、米国SMR（軽水炉）
「ロールス・ロイスSMR社、英国ベースの燃料ソリューションを選択」ロールス・ロイスSMR社は、ウェスチングハウス・エレクトリック・カンパニーUK社と小型モジュール炉（SMR）用の燃料設計を開発する契約を結んだ。
ロールス・ロイスSMR、World Nuclear News
米国新型炉燃料
「セントラス社、オハイオ州で濃縮事業を開始」セントラス・エナジー社は10月11日、オハイオ州パイクトンにある高アッセイ低濃縮ウラン（HALEU）施設で濃縮操業を開始した。
セントラス・エナジー、DOE NE局、World Nuclear News
ロシア新型核燃料
「TVEL社、浮体式原子力発電所に初めて新型核燃料を供給」チュコトカ自治管区ペヴェクにあるアカデミク・ロモノソフ浮体式原子力発電所をベースとする、世界で唯一の浮体式原子力発電所の1号炉に、ロスアトム社の燃料部門TVEL社が核燃料を供給した。
ロスアトム、TVEL、ATOM Media
米国SMR（マイクロリアクター）
「MARVELマイクロリアクター、設計の最終段階に到達」米国エネルギー省（DOE）のマイクロリアクター・プログラムは最近、MARVELの最終設計報告書がまとめられ、MARVELマイクロリアクターは、最終設計の90％を達成した。
DOE NE局
OECD/NEA（経済協力開発機構／原子力機関）その他
「原子力への支持は劇的に高まっている、とOECD/NEA事務局長」「世界的なエネルギー安全保障への懸念とネット・ゼロ目標達成への意欲が、原子力への支持を急上昇させた。」、「第28回気候変動枠組条約締約国会議（COP28）はこれまでとは異なり、原子力に関する会話がこれまでの会議よりも重視される」と経済協力開発機構/原子力機関（OECD/NEA）のウィリアム・D・マグウッド4世事務局長はロイターに語った。
Reuters
米国その他
「FIU、「モジュール式原子炉」の基礎固めに500万ドルの助成金を獲得」米エネルギー省（DOE）は、フロリダ国際大学（FIU）の研究チームに対し、モジュール式原子炉のための構造監視システムの開発と部品の3Dプリントのために、5年間で500万ドルの助成金を提供した。
FIU News
英国高温ガス炉
「シェフィールド・フォージマスターズ社、民間原子力MOUに調印」シェフィールド・フォージマスターズ社は、X-エナジー社およびキャベンディッシュ・ニュークリア社と、Xe-100先進原子炉の英国配備の機会を探るための覚書（MOU）を締結した。
シェフィールド・フォージマスターズ、World Nuclear News
ロシア高速炉
「BREST-OD-300原子炉燃料施設で設備試験開始」セヴェルスクにあるシベリア化学コンビナート（SCC、ロスアトムの燃料会社TVEL社の一部）で建設中のロシアのBREST-OD-300鉛冷却高速炉を支援する核燃料加工／再加工モジュール（MFR）で、機器の総合試験が開始された。
Nuclear Engineering International、シベリア化学コンビナート、Atomic Energy 2.0
ロシア高速炉
「ロスアトム社、2030年までに高速中性子産業複合発電所の建設を計画」ロスアトム社のブレークスルー・プロジェクト分野の研究開発担当科学ディレクター、ヴァレリー・ラチコフ氏は、ロシア・エネルギー・ウィークで、「開発された設計、エンジニアリング、技術的ソリューションを実施し、計画されたPDEC（パイロット実証エネルギー複合施設）の研究開発プログラムを実施することで、2030年から2035年頃に競争力のある産業複合発電所のプロトタイプが出現すると確信している。」と述べた。
タス通信、Atomic Energy 2.0
ロシアSMR（軽水炉）
「ロスアトム社、小型原子力発電所約50基の受注について発表」ロスアトム社の最高経営責任者（CEO）であるアレクセイ・リハチョフ氏は、ロシア国内で約30基、海外で20基の小型原子力発電所を受注していると述べた。
タス通信、Atomic Energy 2.0
米国水素製造
「エクセル・エナジー社とハートランド水素ハブが連邦政府から最大9億2500万ドルの資金を獲得」米エネルギー省（DOE）は、最大9億2500万ドルを受け取る対象として、エクセル・エナジー社の複数のクリーン水素プロジェクトを含むハートランド水素ハブを選定した。
エクセル・エナジー
ロシア原子力水素
「ロスアトム社、水素製造のためのエネルギー技術複合体の立ち上げを計画」ロスアトム社は2035年までに、低炭素水素製造のための原子力技術複合体を立ち上げる予定である。これはロシア・エネルギー・ウィークで、JSCルスアトム・オーバーシーズ（RAOS、ロスアトム企業）のエフゲニー・パケルマノフ社長が発表した。
タス通信、Atomic Energy 2.0
米国原子力水素
「コンステレーション社、米エネルギー省から授与された10億ドルのクリーン水素ハブで重要な役割を果たす」米国最大のカーボンフリーエネルギー生産者であるコンステレーション社は、超党派のインフラ投資・雇用法の一環としてエネルギー省（DOE）により最高10億ドルで最近選定されたMachH2水素ハブの主要参加企業である。コンステレーション社は、ハブ資金の一部を使って、イリノイ州のラサール・クリーン・エネルギー・センターに世界最大の原子力クリーン水素製造施設を建設する。
コンステレーション・エナジー
米国次世代原子炉
「NANOニュークリア・エナジー社CEO、ニューハンプシャー州における次世代原子炉技術の導入を調査する委員会で講演」NANOニュークリア・エナジー社は、2023年11月6日、ジェームズ・ウォーカー最高経営責任者（CEO）が、ニューハンプシャー州の次世代原子炉技術導入調査委員会において、同分野の専門家とともに、「第4世代」原子炉を含む新世代技術の州全体への導入に関する助言と証言を行うことを発表した。
NANOニュークリア・エナジー
ロシア高速炉
「MBIR原子炉ブロック屋根の建設が完了」高速中性子研究炉MBIRの建屋ドームの設置が完了した。この大規模プロジェクトは、原子力科学・工学・技術開発のための包括的プログラムの枠組みの中で実施されている。
World Nuclear News、ロスアトム、JSCサイエンス・アンド・イノベーション
カナダSMR（高速炉）
「カナダの各州が共同で石炭廃止計画を発表」カナダ政府は、2030年までに石炭火力発電の段階的廃止を可能にするため、ノバスコシア州とニューブランズウィック州を支援する約2,000万カナダドル（1,500万米ドル）の連邦政府資金を発表した。この資金には、ニューブランズウィック州のポイント・ルプローにおけるARCクリーン・テクノロジー・カナダ社の小型モジュール炉ARC-100の事前開発作業を支援するための700万カナダドルが含まれる。
World Nuclear News、カナダ天然資源省（NRCan）
英国SMR（高速炉）
「ニュークレオ社とN-AMRCがLFR製造で協力」ニュークレオ社は、英国の先進的原子力機器製造研究センター（N-AMRC）と、小型モジュール式鉛冷却高速炉（LFR）技術の製造性、サプライチェーン、開発研究に関して協力する覚書を交わした。
World Nuclear News
カナダ、ドイツ医療用RI
「CNLとITM社、希少医療用アイソトープの生産で提携」ドイツを拠点とする放射性医薬品バイオテクノロジー企業ITMアイソトープ・テクノロジーズ・ミュンヘンSE社とカナダ原子力研究所（CNL）は、放射性同位元素Ac-225を工業規模で生産する合弁会社アクティニア社を立ち上げた。
World Nuclear News、AuntMinnie
英国SMR
「英国の化石燃料からの脱却において、小型モジュール炉はどのような役割を果たせるのか？」環境監査委員会は10月19日、英国の化石燃料からの移行における小型モジュール炉（SMR）とその役割について検討する新たな調査を開始した。
英国議会
米国その他
「USNC がNTP燃料集合体と試験をNASAから受注」ウルトラ・セーフ・ニュークリア社（USNC）は10月17日、NASAから宇宙核熱推進（NTP）システムの開発と成熟化に関する契約を受注したと発表した。
Nuclear Newswire
カナダSMR（軽水炉）
「OPG社のSMRは、オンタリオ州に雇用と永続的な経済効果をもたらす」カナダ会議委員会（CBOC）の報告書によると、オンタリオ・パワー・ジェネレーション（OPG）社がダーリントン原子力発電所に4基の小型モジュール炉（SMR）を建設することは、オンタリオ州とカナダの経済に大きなプラスの影響を与えると試算されている。
オンタリオ・パワー・ジェネレーション
米国SMR（マイクロリアクター）
「DOEが先進炉実験設計に390万ドルを授与」米国エネルギー省（DOE）は10月23日、国立原子炉イノベーションセンター（NRIC）を通じて、アイダホ国立研究所のマイクロリアクター実験実証（DOME）テストベッドでマイクロリアクターの設計を試験するための実験を設計する3つの先進原子力開発者（ラディアント・ニュークリア社、ウルトラ・セーフ・ニュークリア社（USNC）、ウェスチングハウス社）に390万ドルを授与した。
DOE NE局、World Nuclear News、Power Magazine、ウェスチングハウス
IEA（国際エネルギー機関）その他
「IEA、エネルギー転換における原子力の役割の増大を見込む」国際エネルギー機関（IEA）は、『世界エネルギー見通し』（World Energy Outlook）の最新版で、「政策状況の変化により、原子力復活の機会が生まれつつある」とし、既存のエネルギー政策に基づくシナリオでは、原子力発電容量は2022年の417GWeから2050年には620GWeに増加すると予測している。
IEA、World Nuclear News
ロシア高速炉
「ロスアトム社、廃止措置中高速炉のナトリウム処理技術を開発」オブニンスクにあるロシアの物理工学・電力工学研究所（IPPE-ロスアトム社傘下）は、現在廃炉中のBR-10ナトリウム冷却高速中性子研究炉から出るナトリウム金属を処理する5年間のプログラムを完了した。IPPEのロマン・シェペレフ主任技師は、金属ナトリウムの真空管理と残留物および酸化生成物のアルコール処理を組み合わせた独自の方法が開発されたと述べた。
Nuclear Engineering International、IPPE（物理工学・電力工学研究所）、Atomic Energy 2.0
米国その他
「オクロ社、TIME誌の2023年ベスト発明リストに選出」TIME誌は、オクロ社のAurora Powerhouseを「2023年のベスト発明リスト」の「再利用とリサイクル」部門に掲載し、オクロ社の燃料リサイクル能力を強調した。
オクロ
欧州、ロシア医療用RI
「ESA、EUのアイソトープ供給先依存に警告」EURATOM供給機関（ESA）の報告書によると、EUが濃縮同位元素の供給源を海外、特にロシアに依存していることは、医療用放射性同位元素の生産と核医学療法の開発に脅威をもたらすと警告している。
NUCNET
米国原子力政策、SMR
「スプリングフィールドで原発モラトリアムが議論に」イリノイ州上院議員スー・レジン氏は、JBプリツカー知事の大規模な原子力発電所建設に対する懸念に対処するため、イリノイ州への小型モジュール炉（SMR）導入の道を開く法案を提出した。同知事はSMRへの支持を表明しているが、将来の原子力発電所の規模を懸念し、原子力発電所建設のモラトリアムを解除する法案に拒否権を発動した。イリノイ州では秋の拒否権発動議会がスプリングフィールドで始まろうとしており、同州の原子力発電建設モラトリアムはその行方が議論されようとしている。
AdVantage News
米国SMR（マイクロリアクター）
「ウェスチングハウス社、eVinciマイクロリアクター・アクセラレーター・ハブを発表」ウェスチングハウス・エレクトリック・カンパニーは10月24日、eVinciマイクロリアクターの商業化を加速するため、ピッツバーグ市街地近郊に新たな設計・製造施設eVinciマイクロリアクター「アクセラレーター・ハブ」を立ち上げると発表した。
ウェスチングハウス、World Nuclear News、NUCNET、WESA-FM
フィリピンSMR
「フィリピン政府、原子力発電プロジェクトのための実行可能な資金調達手段を検討中」フィリピン政府は、SMRとより大規模な原子力発電所の両方について、資金調達の選択肢を模索している。
Manilla Bulletin
ロシアその他
「ロスアトム会議、新原子力エネルギー方向でのプロジェクト実施について議論」10月20日～21日、ソチでブレークスルー・プロジェクト分野の第6回産業会議が開催された。ロスアトム社の専門家を含む参加者は、新しい原子力発電技術の開発および新原子力エネルギー分野に含まれるプロジェクトの実施に関する科学技術問題について議論した。
ATOM Media、Atomic Energy 2.0
米国その他
「SpaceNukes社が宇宙船用原子炉の開発契約を獲得」米国Space Nuclear Power社（SpaceNukes社）は、Lockheed Martin社及びBWX Technologies社と提携し、宇宙軍／空軍のJETSON（軌道上の原子力を供給する共同新技術）プロジェクトに参加した。このプロジェクトの目標は、宇宙船用の小型動力炉を製造するために核分裂技術を進歩させることである。
Nuclear Engineering International
米国SMR（マイクロリアクター）
「可搬型マイクロリアクター・プロジェクトが米DOEの支援を受ける」X-エナジー社と米国エネルギー省（DOE）は、可搬型移動式マイクロリアクターの設計開発をさらに進めるため、2024年までの協力協定を締結した。
World Nuclear News
米国新型炉燃料
「ホワイトハウス、22億ドル要求でHALEU濃縮を支持」10月25日に下院の新議長が選出されたわずか数時間後、ホワイトハウスは「国内の重要なニーズ」に対する資金調達の優先順位リストを議会に送り、議員たちが行き詰まった年次予算プロセスを再開する際の検討材料とした。これらの優先順位には、低濃縮ウラン（LEU）と高アッセイ低濃縮ウラン（HALEU）濃縮能力に対する22億ドルが含まれている。
Nuclear Newswire
アルゼンチンSMR（軽水炉）
「CNEAとNucleoeléctrica社がCAREM SMR契約に調印」アルゼンチン原子力委員会（CNEA）とNucleoeléctricaアルゼンチン社は、同国の小型モジュール炉プロジェクト「CAREM」の技術支援に関する枠組み協定に調印した。
World Nuclear News
ロシアSMR
「原子力砕氷船「チュコトカ」の2基のRITM-200原子炉のうちの1基目がバルチック造船所に納入」原子力砕氷船「チュコトカ」の2基のRITM-200原子炉のうちの1基目がバルチック造船所に納入された。これは、新世代の汎用原子力砕氷船用にロスアトム社の機械製造部門の企業によって製造された9番目のRITM-200である。
ロスアトム、ATOM Media、Atomic Energy 2.0
OECD/NEA（経済協力開発機構／原子力機関）、米国核廃棄物
「EPRIとNEA、廃棄物統合に関する共同プロジェクトWISARDで協力」経済協力開発機構/原子力機関（OECD/NEA）は、小型モジュール炉（SMR）および先進原子力システムの廃棄物管理戦略に焦点を当てた今後のNEA共同プロジェクトWISARDについて、米国電力研究所（EPRI）との新たな協力を発表した。
OECD/NEA、World Nuclear News
米国新型炉
「DOE、クリーンエネルギー事業用にINLの土地を民間開発業者に貸与の予定」米エネルギー省（DOE）は、DOEがアイダホ国立研究所（INL）の土地をリースできるようにする予定で、原子力発電を含むクリーンエネルギー・プロジェクトの提案を産業界から求めている。
EastIdahoNews.com
米国原子力政策
「下院、「エネルギー・水資源開発および関連省庁歳出法」を承認」10月26日、下院は「エネルギー・水資源開発および関連省庁歳出法」を審議した。同法案は210対199の賛成多数で承認された。
米国議会下院
米国SMR
「ネブラスカ州議員、小型モジュール炉の実現可能性を探る」ネブラスカ州の議員たちは、今後10年のうちに、小型モジュール炉（SMR）など、エネルギー生産の未来を担うことができるかどうかを模索している。ゴードン選出のトム・ブリュワー上院議員は、コーンハスカー州（ネブラスカ州の愛称）での原子炉建設・運転の実現可能性を検討するため、立法決議178号を提出した。
Nebraska Examiner
カナダ核廃棄物
「モルテックス社の革新的な廃棄物リサイクル・プロセスの実験が成功裏に終了」モルテックス・エナジー・カナダ社は、二酸化ウランと酸化セリウムからなる模擬燃料を使った実験の結果、「革新的なWAste To Stable Salt（WATSS）プロセスのリスクを大幅に軽減した」と発表した。
モルテックス・エナジー